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<title>駄文置場</title>
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<description>とりあえず自作小説を公開してみる場。</description>
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<title>　後書き</title>
<description> 後書きというより、補足に近いかも知れませんが。まず、この話に登場する雪という人物に関してですが、これは以前、PSU内でもお世話になっていた事のある友人のゲーム中のキャラクターを参考にさせていただいたものです。そして、物語後半部分で語っているナノブラスト設定についても、かなり独自の解釈が入っております。ただ単にビーストならば誰しもが扱える特殊で強力な能力、というだけにはしたくなかったのですよね。その強
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<![CDATA[ 後書きというより、補足に近いかも知れませんが。<br /><br />まず、この話に登場する雪という人物に関してですが、これは以前、PSU内でもお世話になっていた事のある友人のゲーム中のキャラクターを参考にさせていただいたものです。<br /><br />そして、物語後半部分で語っているナノブラスト設定についても、かなり独自の解釈が入っております。<br />ただ単にビーストならば誰しもが扱える特殊で強力な能力、というだけにはしたくなかったのですよね。<br />その強力さ故に、相応のデメリットがあっても然るべきではと考えてみた結果、あのような形になりました。<br /><br />さて、この話もこうして書き上がった訳ですが、全体を通して琴魅と雪の友情と言いますか、信頼関係が築かれていく感じが描けていれば良いのですけれどね。<br /><br /> ]]>
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<dc:subject>PSU小説　『黒と白』</dc:subject>
<dc:date>2009-11-09T16:17:05+09:00</dc:date>
<dc:creator>カーレトン</dc:creator>
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<title>　黒と白　５</title>
<description> 　　シコン諸島での掃討任務から１週間、それまで急ピッチで進められていた浄化作業も功を奏し、今回の侵食騒動も漸くの落ち着きを見せ始めていた。そんな頃、連日の忙しさも一段落し、久方振りの休暇が与えられた琴魅と雪は、これを満喫するべく街へと出掛けていた。ショッピングに美味しい食事、ついでにデザートも楽しんだ所で、後はのんびり過ごすべく２人は支部にある雪の部屋と集まっていた。お茶と買って来たオヤツをテーブ
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<![CDATA[ 　<br />　シコン諸島での掃討任務から１週間、それまで急ピッチで進められていた浄化作業も功を奏し、今回の侵食騒動も漸くの落ち着きを見せ始めていた。<br />そんな頃、連日の忙しさも一段落し、久方振りの休暇が与えられた琴魅と雪は、これを満喫するべく街へと出掛けていた。<br />ショッピングに美味しい食事、ついでにデザートも楽しんだ所で、後はのんびり過ごすべく２人は支部にある雪の部屋と集まっていた。<br />お茶と買って来たオヤツをテーブルに並べ、話の弾む２人の会話は、いつしか先日の任務の話題へと移っていった。<br />「あの時は、流石にヤバかったなぁ」<br />「でも、２人共こうして無事で何よりでしたよ」<br />「それに関しては、本当、琴魅に感謝しないとね」<br />命の恩人だとばかりに大袈裟にありがたがって見せる雪の仕草に、琴魅は照れる様に顔を綻ばせる。<br />だがその心の内では、あの日感じた戸惑いが未だに解けず残っていた。<br />「以前、私がナノブラストが使えないって話した事があるの、覚えてますか？」<br />「うん。だから、あの時は余計に驚いたもの」<br />琴魅は気を落ち着かせるようにお茶を一口だけ飲むと、そっと呼吸を整える。<br />「使えなくなったのには、今から数年前、私が――私の未熟さが招いてしまったある出来事が関係しているんです」<br />「出来事……？　それって、やっぱり私と知り合う前の事だよね」<br />「はい。その一件以来、あの力を使う事が怖くなってしまって、いつの間にか……」<br />暫しの沈黙と共に俯き、手元のカップの中で揺れる自分の姿を見つめていた琴魅は、僅かに顔を上げると再び口を開いた。<br />そして彼女は、自身のトラウマを生む原因ともなった過去の記憶を、簡潔にだが雪に打ち明けたのだった。<br />「そっか、そんな辛い事があったんだね……」<br />神妙な面持ちで話す琴魅の様子に、雪もまた切なげな表情で彼女を見つめている。<br />「ごめんなさい、急にこんな詰まらない話してしまって」<br />「ううん、そんな事無いよ。むしろ、そんな大事な話をしてくれた事の方が嬉しいから」<br />話を聞き、雪はずっと気になっていた琴魅が時折見せる酷く沈んだ表情の訳が、多少なりとも理解出来た様な気がした。<br />だからこそ、彼女にとってはこうして琴魅が心の内を明かしてくれた事が、何より嬉しく感じられたのだった。<br />そして、琴魅もまた返って来た雪の穏やかな反応に、幾分か気持ちが救われる思いだった。<br />それは、他の誰でもない雪へ、自分の心の傷を打ち明ける事が出来た安堵感とも言えるものだったのかも知れない。<br />「やっぱり、今でもナノブラストするのが怖い？」<br />「怖くない、と言えば嘘になりますね、きっと。それこそ、あの時は無意識の内にでしたから、そんな事考えている余裕も無くって……」<br />あの一件以来、再びナノブラスト化を試みる機会こそ無かったものの、それでも以前に比べて力そのものへの恐れは幾分か和らいだような、そんな気がするのを琴魅は心のどこかで感じていた。<br />「それでも、前に比べれば少しは気が楽になったような、不思議とそんな気分なんです」<br />「……そうだね。今までずっと苦しんで来たものが、一度の切欠でそう簡単には変わらないかも知れない。だからきっと、今はそれで十分なんだと思う」<br />そこまで言うと、雪は喉を潤す為か一旦言葉を区切り、数回お茶を口に運ぶ。<br />そして、再度琴魅へと目を向けると、じっと見つめる様にこう告げた。<br />「だけどね、これだけはハッキリと言える。あの時、琴魅がどう感じていたにせよ、貴女のその力のお陰で私は命を救われた。それだけは確かだから」<br />「雪さん……」<br />そして雪が自分へと投げ掛ける優しげな眼差し。<br />琴魅は、それをどこか懐かしい気持ちで見つめていた。<br />それはかつて、自分が父を傷付けてしまったあの日、痛々しい姿を晒しながらも自分と母の身を案じ向けられていた父の眼差しに、どこか似ているとそう思えたから。<br /><br />いつしか、琴魅の意識は再び過去の記憶へと遡っていた。<br />件の事故から数時間後、傷の手当てを受け、病室のベッドへと横たわる父の傍らで、酷く泣きじゃくりながらただうろたえる様に「ごめんなさい」と繰り返す事しか出来なかった琴魅に対し、父は「お前は母さんを守ろうとしてくれたんだろう？」と、「半人前のお前程度にやられる様じゃ、俺もまだまだ甘いな」と、まるで琴魅は悪くないのだと言い聞かせるように答えていた事が、不意に彼女の脳裏に甦る。<br />忘れていたと言うより、その事すらも、あれは自分が全て悪いのだと言う罪悪感によってかき消してしまっていたのかも知れない。<br />ふとそんな事に気が付き、彼女は胸の奥からこみ上げて来る何かを堪えるように、じっと俯いていた。<br />「琴魅？」<br />何やらすっかり黙り込んでしまっていた琴魅の様子を心配し、雪が覗き込むように声を掛ける。<br />「ぇ、あ、いえ。何でもありません」<br />顔を上げたその目に浮かぶ仄かに光るものにはあえて触れず、雪はそっと琴魅の頭を撫でると、「お茶、淹れなおして来るね」と２人分のカップを持ち、席を外して行ったのだった。<br /><br />それからしばらく、２人の間に静かな時間が流れてからだった。<br />「そういえば、琴魅は自分の能力がどんなタイプなのか知ってる？」<br />はたと思い立った様に尋ねる雪の質問に、琴魅は飲み掛けていたカップをテーブルに置きながら答える。<br />「いえ、そこまで詳しくは」<br />ナノブラストに関して基本的な知識は身に着けてはいたものの、それを行使する事が出来なかった琴魅には、己の力の性質に関して知りようが無かったのだ。<br />それを聞き、雪は自分の見立てでは、と前置きをしてから話し始めた。<br />「私の赤いオーラは攻撃面に特化したパワータイプ。要は敵を倒す為の力ね。そして、琴魅のあの青いオーラは、恐らく防御面に秀でたディフェンスタイプ。言わば守りの力ってところかな」<br />「守りの力、ですか……」<br />繰り返すようにそう呟いてはみるものの、今一つ実感の持てない琴魅。<br />そんな琴魅の様子に、雪は付け加えて言う。<br />「思い返してみて。あの戦いの際、強化型カマトウズの突進を受けて吹き飛ばされても、それ程の酷いダメージは負わなかったでしょ？」<br />「言われて見れば、確かにそうですね」<br />「私だったら、幾ら万全の状態であの攻撃を受けたとしても、あの後すぐには反撃なんて出来なかったと思うもの」<br />琴魅自身、あの突進は流石に堪えるものではあったものの、それでも雪の言う通り、あれを受けてもなお、止めの一撃となった反撃を繰り出せるだけの余力が残っていたのもまた確かな事だった。<br />「……なるほど」<br />そんな事実もあり、雪は先程自分の見立てではと言ったものの、既に琴魅のナノブラストの性質が防御型だろうと、半ば確信にも近い認識を持っていた。<br />それが伝わったのか、琴魅自身もまたその事に納得している様子だった。<br />「ねぇ琴魅。私さ、こんな風にも思うんだ」<br />しばらくして、不意にそう切り出した雪へと琴魅は目を向けた。<br />「私達の仕事って、今はSEEDの浄化だとか暴れる原生生物の退治とか物騒な物が多いから、どうしても敵を倒す為の力に目が向きがちだけど、ガーディアンズって言葉の意味そのままだと守護者達って事でしょ。だから、そういう面では琴魅のその守る事に秀でた力は、正にピッタリなものだと思うけどな……なぁんて、言った割には上手くまとまってないかも知れないけどね」<br />アハハ、と照れた様に笑う親友を前に、琴魅は今しがた雪が口にした言葉の意味を噛み締めるように、頭の中で繰り返していた。<br />かつての自分は、母を守る事より目の前の敵を倒す事を優先し力を発現させた結果、暴走を引き起こしてしまった。<br />だが、今度は目の前で危機を迎えていた雪を、ただ純粋に助けたいという一心で力を用いた事が自身の能力の本質を引き出し、その想いが同時に強い意志となって力の暴走を食い止めるに足る精神力を生み出したのかも知れない。<br />あのカマトウズとの戦いの時、雪を守る事が出来たように、もし自分の忌み嫌って来た力で他の誰かを守る事が出来るのなら、それ程忌々しいものでは無いのだろうかとさえ思えてくる。<br />こんな風に考えれるようになったのも、きっと何より雪のお陰。<br />そう思うと、琴魅は自然とある言葉を口にしていた。<br />「ありがとう、雪」<br />「ん？　何か良く分からないけど、どういたしまして……って今、名前――」<br />「あ、ごめんなさい」<br />つい呼び捨てにしていた事にハッと気が付き、咄嗟に詫びる琴魅に、雪は大きく首を横に振る。<br />「ううん、怒るどころか逆に嬉しいよ。何だか今日は、嬉しい事尽くめだねっ」<br />今日何度目かの笑顔の中でも、特に屈託の無い笑顔を浮かべる雪に釣られるように、琴魅もまたクスッと明るい笑顔を零さずには居られない２人であった。<br /><br /><br />「琴魅様は、素敵なご友人をお持ちなのですね」<br />「フフ、ありがと」<br />すっかり雪との思い出話を語って聞かせていた琴魅の意識は、間を見計らっていたのであろう汐音の一言で、漸く現実へと引き戻されていた。<br />「その方は今もガーディアンズに？」<br />「いいえ、それから色々とあってね。彼女は今はもう引退して、パルムにある静かな街でのんびり暮らしているそうよ。確か、湖畔の綺麗な公園が近くにあるとか言っていたかしら」<br />何時だったか送られて来たメールの中に、風景写真が添付されていたのを思い出し、琴魅は端末を手早く操作するとその画像をディスプレイへと表示して見せた。<br />「今度、会いに行かれてみては如何です？」<br />「そうね、しばらく会っていないし、次の休暇にでも久し振りに遊びに行ってみようかしらね」<br />背景に見える美しい湖畔と共に写っている、以前より少し大人びた感じもする親友の姿を懐かしみながら、琴魅は次いで側に立つ汐音へと顔を向ける。<br />「そうだ、汐音。たまには貴女も一緒にどう？」<br />「え、私もですか？　でも、私などが付いて行ってお邪魔にならないでしょうか」<br />「いつも部屋で留守番ばかりじゃつまらないでしょう？　それに前に話した時、確か雪も貴女に会いたがっていた様だったし」<br />「そういう事でしたら、喜んでお供させて頂きます」<br />その答えに満足気に頷くと、琴魅は端末を閉じ再びベッドへと腰を下ろした。<br />「さぁ琴美様、せめて少しでもお休みになられないと、明日に差し支えます」<br />「えぇ、そうね。私もなんだか、今なら眠れそうな気がする」<br />去り際、もう一度琴魅の方を振り返り、丁寧にお辞儀しながら「おやすみなさいませ」とだけ告げると、汐音は寝室を後にしていった。<br /><br />話し疲れたのか、それとも汐音と話した事で少しは気持ちが落ち着いたのか。<br />ベッドへと体を横たわらせ、やっとの事で重くなり始めた瞼を２度３度と瞬かせながら、琴魅はつい先程汐音と交わした約束の事を考えていた。<br />次の休みはいつ取れるだろうか。<br />それに行くならやはり事前に連絡しておかないと。<br />いや、あえて突然会いに行って、彼女を驚かせてみるのもまた楽しそうだ。<br />しばらくはそんな事をつらつらと考えていた琴魅だったが、やがてその意識は夢の中へと落ち、安らかな寝息を立てながら穏やかな眠りへと付いていったのだった。<br />　<br />　<br />――――完<br /><br /><br />　　<a href="http://carleton.blog45.fc2.com/blog-entry-64.html" title="４">＜　４へ </a><br />　 ]]>
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<dc:subject>PSU小説　『黒と白』</dc:subject>
<dc:date>2009-11-05T14:34:04+09:00</dc:date>
<dc:creator>カーレトン</dc:creator>
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<title>　黒と白　４</title>
<description> 　それから数週間後、新たにニューデイズ北部に落下したSEEDコアにより、シコン諸島全域にも渡る広範囲に侵食が確認されたオウトク支部では、連日対応に追われる日々が続いていた。侵食の影響を受け、凶暴化した大量の原生生物の鎮圧、及び侵食の浄化任務に当たるべく、多くのガーディアンズが現地へと派遣される中、琴魅と雪もまた仲間達と共にシコン諸島の一郭へと送り出されていた。得意のツインダガーを駆使し、まるで舞い踊る
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<![CDATA[ 　<br />それから数週間後、新たにニューデイズ北部に落下したSEEDコアにより、シコン諸島全域にも渡る広範囲に侵食が確認されたオウトク支部では、連日対応に追われる日々が続いていた。<br />侵食の影響を受け、凶暴化した大量の原生生物の鎮圧、及び侵食の浄化任務に当たるべく、多くのガーディアンズが現地へと派遣される中、琴魅と雪もまた仲間達と共にシコン諸島の一郭へと送り出されていた。<br />得意のツインダガーを駆使し、まるで舞い踊るかのように群がる敵へと攻撃を仕掛けて行く雪。<br />それに続く琴魅もまた巧みな剣捌きで敵を斬り倒し、遅れを取る様子はない。<br />「私達は侵食の浄化作業の方はやらなくていいの？」<br />まずは付近の敵を掃討し、更に次のブロックへと向かう間、雪は隣を歩く琴魅に尋ねる。<br />「それにはまた別の人員が割かれていますから。先行した部隊が、作業の障害となる敵を殲滅し終えた場所から、順次浄化に当たっているとの事です」<br />「なるほど。そっか、じゃあ私達も急がないとね」<br />「そうですね」<br />次々と出現する敵と化した原生生物達との戦闘を繰り返しながら、やがて担当区域、最後のブロックの敵も掃討し終えようかとしていた琴魅達の前に、まるで待ち伏せていたかの様に姿を現す１体の敵。<br />「あれはっ！？」<br />「ここで大物の登場って訳ね」<br />それまでの敵とは明らかに様相の異なるシルエットに、優にゴーモンの２倍以上はあろうかという巨大な体。<br />両腕の先から伸びる鋭い爪と、最も特徴的な、まるで別の生物が融合したかの様な胴と４本の足を持った下半身。<br />ニューデイズでも有数の大型生物、カマトウズが２人の行く手を阻むように立ちはだかり、こちらを見据えている。<br />「なら、こっちも奥の手で対抗してあげようじゃない」<br />負けじと一歩前へと踏み出した雪は、意識を集中させながらも徐々に感情を昂らせてゆく。<br />やがてそれが臨界点へと達した所で、彼女は内包する力を一気に解放させた。<br />気合の声と共に発せられた赤いオーラが彼女を包み込んだ次の瞬間、眩い光の中から現れたのは、ナノブラストを発動させ獣人化を果たした雪の姿だった。<br />男性型のそれとは違い、体は大型化するも細く引き締まった肉体にしなやかな手足。<br />指先からは鋭い爪が伸び、体のバネを活かした素早い攻撃を得意とするのが、女性型の特徴でもあった。<br />「いっくわよ～！」<br />それが合図とばかりにカマトウズへと一気に走り込んで行く雪に対し、カマトウズは自身の得意とするテクニックの１つバータでそれを迎え撃つ。<br />だが、それを上にジャンプする事でかわした雪は、そのまま距離を詰めるべく相手の懐へと飛び込んで行く。<br />「ていっ！」<br />眼前へと迫った彼女を払わんと爪を振るうカマトウズの攻撃を避け、側面へと回り込んだ雪は強烈な蹴りの一撃を見舞い、その巨体をよろつかせる。<br />更に２度３度と追撃を加え、遂にはカマトウズを地面へと薙ぎ倒した。<br />そんな両者の激しい攻防に、手を出す余地が無いと感じた琴魅は、ただじっとその行く末を見守っているしかなかった。<br />「これでも、手加減してるつもりは無いんだけどなぁ」<br />今しがた自分が蹴り倒した巨体の頑丈さに驚きながらも、既に起き上がろうとしているカマトウズへと再び攻撃を仕掛ける雪。<br />これに対抗するカマトウズは、再びテクニックを発動させようとしているようだった。<br />「またジャンプしてかわせば……」<br />「気をつけて雪さんっ、今度はギ・バータが来ます！」<br />咄嗟に叫んだ琴魅の言葉通り、先程とは違いカマトウズ自身を囲うように出来始める冷気の壁に気付いた雪ではあったが、既に勢いの付いてしまっていた体はすぐには止められそうも無い。<br />「上手く中心にさえ飛び込めればっ」<br />一か八か、思い切り地面を蹴りつけ高く飛び上がった雪は、そのまま落ちるに任せつつカマトウズの頭上から渾身の強打を叩き込んだ。<br />しかし、同時に下から出現した氷塊が彼女の体を捉え、雪もまた後方へと弾き飛ばされてしまう。<br />「ぅぐっ……」<br />受身も取れず、したたかに体を地面へと打ち付けてしまった雪は痛みに呻き声を洩らす。<br />その直後、ナノブラストの限界時間を向かえた彼女の体は、再び人の姿へと戻っていた。<br />一方のカマトウズは今の一撃が止めとなったのか、体を横たえたまま動く気配は無い様子だった。<br /><br />「大丈夫ですか、雪さん？」<br />心配して駆け寄って来た琴魅に手を引かれながら起き上がった雪は、呼吸を整えつつ答える。<br />「な、何とかね……変身が切れる前だったお陰で、多少はダメージも和らいだみたい」<br />そう言って無理に笑ってみせる雪だったが、ナノブラ後の疲労感と戦闘でのダメージで、身体への負担は相当なものだった。<br />「でも、これで任務完了ですね」<br />戦闘の連続から開放され、ようやく一息付けそうだと安堵する琴魅。<br />だが、そんな彼女の背後に存在する何かに気付いた雪は途端に顔を強張らせ、忌々しげに呟いた。<br />「どうやら、そうもいかないみたいよ……」<br />様子を一変させた雪の只ならぬ表情に、視線の先を追った琴魅もまた驚きを隠せない。<br />「そんな……！？」<br />視界に映るその姿は、今しがた確かに雪が倒した筈のカマトウズそのもの。<br />だが、よく見るとその体には傷一つ見当たらないどころか、腕から伸びる爪の数が２本に増え、身体付きも一回り程大きくなっているかに見える。<br />「もう１体残っていたなんて……」<br />「しかもそれが、運の悪い事に強化型とはね……また厄介なのが出て来てくれたものね」<br />強化型。それはSEEDウィルスの影響を受け、凶暴化した原生生物の中で稀に見られる突然変異体を指す言葉だった。<br />肉体の大型化、牙や爪の本数が増える等変化は様々だが、より身体の特徴を誇張した姿の個体を俗に強化型と呼び、分類しているのである。<br />目撃例が少なく、またどの様な過程で生み出されるのかも定かでは無いが、どれも通常より強力な能力を有している事が報告されていた。<br />呆然とする２人を他所に、新たに出現した敵は既に攻撃態勢を整え、突進の構えを見せる。<br />「あの様子じゃ、やるしか無さそうねっ」<br />その直後、左右に飛び退いた２人の間を、カマトウズの巨体が猛烈な勢いで一気に駆け抜けて行く。<br />「あんなもの、まともに喰らったら只じゃ済みませんよ」<br />そう呟いた琴魅の言葉通り、勢いを落とす事無く突き当たりの木の根へと衝突して行ったカマトウズは平然としているものの、ぶつかった方の木の根は大きく削り取られ、痛々しい姿へと形を変えてしまっていた。<br />その後も幾度と無く狙いを変えては続けられる突進の応酬に対し、着かず離れずの距離を保ちつつ攻撃の隙を窺う２人だったが、それでも何とか多少の手傷を負わせるのが精一杯だった。<br />カマトウズの猛攻の前に攻めあぐねる状態が続く中、雪の動きが極端に鈍り始める。<br />「ハァ、ハァ……」<br />既に先程の戦闘での消耗が激しかった雪の体力は、もはや限界に近かった。<br />その事に気が付いた琴魅が彼女のフォローに向おうとするよりも僅かに早く、狙いを定めたカマトウズの巨体が雪へと迫る。<br />「雪さんっ！」<br />「まぁ、そう来るだろうとは思ったけどね……」<br />残った力を振り絞るように、眼前へと迫る敵へ攻撃を繰り出す雪。<br />同様に何とか寸でのところで追いついた琴魅もまた、飛び掛るようにしてカマトウズへと剣を振り下ろした。<br />しかし、それらを容易く弾いたカマトウズの反撃を受け、２人はそれそれ大きく弾き飛ばされてしまう。<br />「キャアッ！」<br />辛うじて受身を取った琴魅に対し、雪は木の根元へと横たわったまま気を失ってしまっている様子だった。<br />そんな彼女へ止めを刺さんと、ゆっくりと近づくカマトウズ。<br />「このままじゃ、雪さんが……」<br />腕を振り上げ、その爪が正に雪を捉えようとする様を目撃した瞬間、琴魅の中で何かが弾けた。<br />「させない！！」<br />弾き飛ばされた際の衝撃で痺れの残る手足を意ともせず、思い切り地を蹴り全力で駆け出す琴魅。<br />その体からはいつしか青いオーラが立ち上り、それはやがて彼女を覆い隠すほどに激しく発せられていた。<br />次の瞬間、カマトウズの側面へと体当たりを喰らわせ、巨体をよろめかせる紫の獣。<br />その反動で振り下ろした爪は狙いが反れ、雪の僅かに手前の地面へと突き刺さる。<br />間一髪、雪を助けるのに間に合った彼女は、少しでもこの場から遠ざけようとカマトウズの脇腹を蹴り上げるように横倒しにする。<br />「ぅ、う……ん……」<br />「良かった、気が付いたんですね。雪さん」<br />疲労とダメージで動けない体と、束の間気を失っていた事で朦朧とする意識の中、雪はその聞き慣れた声のする方向へと目を向ける。<br />「琴魅、なの……？」<br />そこに立っていたのは、よく見慣れた黒髪の彼女ではなく、体のあちこちを覆う紫色の毛に青いオーラを纏った獣人の姿。<br />「こんな所で貴女を死なせない。絶対に守ってみせます」<br />だが、その声は紛れも無く琴魅本人のものだった。<br />「でも、その姿、どうして」<br />何故、出来なくなっていた筈のナノブラスト化が急に発現出来たのか。<br />琴魅自身、無意識の内に変身していたせいもあり、もちろん動揺は大きかった。<br />が、今はそれよりもまず優先すべき事が彼女にはあった。<br />「雪さんはそこを動かないで下さい。あの敵は、私が何とかします」<br />言うが早いか、既に起き上がりつつあるカマトウズへと再び攻撃を仕掛ける琴魅。<br />「待って、琴魅。強化型相手に一人じゃ……」<br />そうは言いつつも、既にまともに立ち上がる事すら出来そうもない雪は、そのまま木の根に背を預けながら、ただじっと彼女の戦い振りを見守っているしかなかった。<br />それから何度目かのぶつかり合いの末、徐々に傷も増え追い込まれ始めたのはカマトウズの方だった。<br />しかし、琴魅もまた消耗が激しく、変身が解けるのも時間の問題となっていた。<br />そんな折、カマトウズお得意の猛突進をかわし切れず、琴魅は後方へと吹き飛ばされてしまう。<br />「琴魅っ！？」<br />思わず雪が声を上げる中、空中で体勢を整えた琴魅は、その反動を利用し背後の木へと跳び付くと、そこを足掛かりに更に高く舞い上がった。<br />真下には、自分の姿を見失い立ち止まるカマトウズ。<br />「これでぇっ！」<br />琴魅が仕掛けた上空からの会心の一撃に耐え切れず、断末魔の雄叫びを上げるカマトウズ。<br />それでもまだヨロヨロと辺りをよろめき歩く内、遂には水際から足を滑らせるように落ち、やがて水中へと沈んで行くのだった。<br /><br />その様子を見届けていた雪の視界の隅で、既に変身が解け、元の姿で地面へとへたり込んでいる琴魅の姿があった。<br />「今度こそ終わった、のよね……」<br />彼女もまた力を使い果たし、肩で息を切らせている。<br />「あ、そうだ、雪さんは」<br />琴魅は重い体を引き摺るようにゆっくりと雪の元へと歩いていく。<br />「良かった、雪さんが無事で」<br />「それはお互い様。まったく、行き成りあんな無茶して」<br />一先ずは共に無事だった事に安堵の溜息を洩らしながらも、隣へと腰を下ろした琴魅を見る雪の顔からは心配げな表情が抜け切ってはいない様だった。<br />「私、ただ雪さんを助けたくて、必死で……」<br />雪の窮地を目の当たりにしたあの時、今まで味わった事が無い程の強烈な感情が湧き上がるのを琴魅は感じていた。<br />それは親友でもあり、また同時にパートナーでもある雪の命が奪われようとしている事への恐怖や、そんな自分にとって掛け替えの無い相手をただ一心に守りたいと言う強い想いが入り混じったような、一言では形容し難い物だったかも知れない。<br />だが、その感情が激しい衝動となって彼女の体を突き動かし、琴魅がいつしか押さえ込んでしまっていたナノブラスト化への心の箍さえをも外したのは確かだと思えた。<br />しかし、今度は何故力に呑まれず暴走せずに済んだのか。<br />その事も含め、自分自身戸惑いを隠せない琴魅はそう答えるのが精一杯だった。<br />「うん、分かってる。そのお陰でこうしてピンチを救われた訳だしね……ありがと、琴魅」<br />「いえ、そんな」<br />こんな場面でも謙遜してみせる琴魅の様子に、雪はすっかりいつもの琴魅に戻ったのだなと感じる一方、先程の様な凛々しい姿の彼女も悪くは無かったと思っている自分に思わず苦笑する。<br />「それにしても、２人ともボロボロだね」<br />「はい。しばらくは、まともに動けそうもありません……」<br />そう呟き、顔を見合わせた２人は互いの疲れ切った様に苦笑すると、やがて来る筈の後続の仲間達が到着するのを大人しく待つ事に決めたのだった。<br />　<br />　<br />　　　<a href="http://carleton.blog45.fc2.com/blog-entry-60.html" title="３">＜ ３へ</a>　　　　<a 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<dc:subject>PSU小説　『黒と白』</dc:subject>
<dc:date>2009-10-19T16:13:05+09:00</dc:date>
<dc:creator>カーレトン</dc:creator>
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<title>全てはこれから始まった（一部にしか伝わらない可能性あり）</title>
<description> もはや、多くは語りません。以下の画像、鍋の中央に見えるのが例の物です……（携帯のカメラで撮影した為、画質が悪いのはあしからず）これが某お方にかなりの衝撃を与えた、竹割りカットされたちくわ入りおでんです（ァァァ時期的にはまだ先だろうと思っていた私が甘かった。まさか、冬を待たずして食卓に並ぶとは……↑投入直後の様子切っているところを見ていないので、どう先に切ったのかは分かりませんが、縦長のちくわを横に２等
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<![CDATA[ もはや、多くは語りません。<br />以下の画像、鍋の中央に見えるのが例の物です……<br />（携帯のカメラで撮影した為、画質が悪いのはあしからず）<br /><br /><a href="http://blog-imgs-12.fc2.com/c/a/r/carleton/20091004015406d94.jpeg" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-12.fc2.com/c/a/r/carleton/20091004015406d94.jpeg" alt="おでんs" border="0" width="275" height="240" /></a><br /><br />これが某お方にかなりの衝撃を与えた、竹割りカットされたちくわ入りおでんです（ァァァ<br />時期的にはまだ先だろうと思っていた私が甘かった。<br />まさか、冬を待たずして食卓に並ぶとは……<br /><br /><br /><a href="http://blog-imgs-12.fc2.com/c/a/r/carleton/20091004015434083.jpeg" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-12.fc2.com/c/a/r/carleton/20091004015434083.jpeg" alt="竹割りちくわ2" border="0" width="240" height="280" /></a><br />↑投入直後の様子<br /><br />切っているところを見ていないので、どう先に切ったのかは分かりませんが、縦長のちくわを横に２等分し、更に縦に竹割り状に切ってあるようです。<br /><br />今更ながら、何故竹割りに切り始めたのかが不思議でなりません……<br /><br /><br />この画像だけ見た人は、一体何の事やら、って話ですね。 ]]>
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<dc:subject>未分類</dc:subject>
<dc:date>2009-10-04T02:37:09+09:00</dc:date>
<dc:creator>カーレトン</dc:creator>
<dc:publisher>FC2-BLOG</dc:publisher>
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<title>ダブルスラッシャー</title>
<description> 8/27の更新でGCミッションにて新たにドロップされるようになった武器の１つ、ツインダガーの『ダブルスラッシャー』ですが、両手に持つ事で更にエフェクトが派手になり、振っていて楽しい武器ですねぇ、これ。ツインダガー好きとしては欲しかった武器の１つでもあるので、さっそくお気に入りです。PAと合わせるとエフェクトが凄い事に。  ちなみに振っていて気が付いたのですが、どうやらこの武器、クレア系等と同じく通常攻撃対象
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<![CDATA[ 8/27の更新でGCミッションにて新たにドロップされるようになった武器の１つ、ツインダガーの<br />『ダブルスラッシャー』ですが、両手に持つ事で更にエフェクトが派手になり、振っていて楽しい武器ですねぇ、これ。<br />ツインダガー好きとしては欲しかった武器の１つでもあるので、さっそくお気に入りです。<br />PAと合わせるとエフェクトが凄い事に。<br /><br /><a href="http://blog-imgs-30.fc2.com/c/a/r/carleton/DS_ef1.jpg" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-30.fc2.com/c/a/r/carleton/DS_ef1s.jpg" alt="DS_ef1.jpg" border="0" width="320" height="240" /></a> <a href="http://blog-imgs-30.fc2.com/c/a/r/carleton/DS_ef2.jpg" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-30.fc2.com/c/a/r/carleton/DS_ef2s.jpg" alt="DS_ef2.jpg" border="0" width="320" height="240" /></a> <a href="http://blog-imgs-30.fc2.com/c/a/r/carleton/DS_ef3.jpg" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-30.fc2.com/c/a/r/carleton/DS_ef3s.jpg" alt="DS_ef3.jpg" border="0" width="320" height="240" /></a><br /><br /><br />ちなみに振っていて気が付いたのですが、どうやらこの武器、クレア系等と同じく通常攻撃対象が+1されているようです。<br /><br /><a href="http://blog-imgs-30.fc2.com/c/a/r/carleton/20090829032053e79.jpg" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-30.fc2.com/c/a/r/carleton/20090829032053e79s.jpg" alt="DS検証" border="0" width="400" height="300" /></a><br /><br />武器のステータスは他に載せてる方々もいらっしゃるので、ここでは省くとして、この性能で通常２体ヒット付はなかなかのものではないでしょうか。<br />PPの自然回復量も13と高めなので、上手く扱えば大分燃費の良い武器として使用出来そうです。<br /><br /><br />片手版のディスカスラッシャーは手元に無い為、調べられないのですが、あっちはどうなのでしょうかね。 ]]>
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<dc:subject>雑記（PSU関係）</dc:subject>
<dc:date>2009-08-29T03:45:04+09:00</dc:date>
<dc:creator>カーレトン</dc:creator>
<dc:publisher>FC2-BLOG</dc:publisher>
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