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□ PSU小説 『草原の支配者』 □

第5章

 
 激しい戦闘の末、辛くも勝利したディ・ラガンのその後の対応は後続のガーディアンズ達に任せると、カスミ達3人は再びGフライヤーによってシティへと帰還していた。
任務結果の報告も兼ねガーディアンズのホルテス支部を訪れると、受付にて結果報告とそれに対する報酬を受け取った。
また、ナノブラストの影響もあり消耗の激しいシェフはそのままメディカルルームへと立ち寄る事となった。
シェフの治療が終わるのを待つ間、カスミ達は西地区のオープンカフェへとやって来ていた。
空いているイスへと適当に座ると互いにそれぞれ飲み物だけ注文する。
「流石にクタクタだ……」
「お疲れ様」
「フッ、お互いにな」
しばらくして運ばれて来たドリンクを手に取ると、どちらとも無くそれを僅かに持ち上げささやかな祝杯をあげる。
「この後どうするんだ?」
「流石に今日はもうこれ以上何もする気にならないし、大人しく部屋に帰って休むつもり。まぁ出来れば買い物に行っておきたい所なんだけどね」
お気に入りのフルーツジュースで喉を潤しながら一息ついた後、カスミは続ける。
「ディ・ラガンの翼を射抜いたあの時、弓のリアクターが過度の負荷に耐え切れずオーバーロードしちゃってね。おまけにもう完全に故障してるようだし、新しいのを調達しないと」
また出費がかさむ、と愚痴るカスミに向かいTommyが口を開いた。
「なるほど。ま、こうして無事に帰って来られたんだ。そう考えりゃ安いもんだろ」
「まぁね」
「武器ねぇ。今回の報酬も入った事だし、俺も幾つか新調するかな」
カスミの話を聞き触発されたのかTommyが呟くように言う。
すかさず「ヨウメイの剣?」と突っ込みを入れるカスミに、やはり「もちろん」と即答するTommy。

 2人がそんなやりとりをしていた所へ、意気揚々と現れた人影に目をやるとそれはすっかり元気を取り戻したシェフだった。
「あ、ウェイトレスのお姉さん、ハッピージュース1つね」
近くにいた店員に注文をしながらカスミ達のいるテーブルの空いた席へと腰掛ける。
「体の方はもう良いみたいね」
「お陰様でな。いやぁ最近の医学は凄いねぇ、全く」
などと笑いつつ、丁度運ばれて来たハッピージュースを一気に半分近く飲み干した。
「一仕事終えた後のこれはまた格別に美味いわ」
「時々その頑丈さが羨ましくなるよ……」
ほんの数十分前までの疲れ切った表情はどこへやらといった様子のシェフに、Tommyが呆れにも似た声を洩らす。
それからしばらく3人で談笑しながら、各々のグラスが空になった頃を見計らいカスミが切り出した。
「さてと、それじゃ私はそろそろこの辺で」
「そうだな。今日はここらで解散するか」
カスミに続くようにイスから立ち上がるTommyに、少々名残惜しそうにシェフもそれに倣う。
「じゃ、2人ともお疲れさん」
「お疲れ様。また何かあったら連絡して」
「おう、お疲れ~」
それぞれ別れの挨拶を一通り交わし終えると、カスミは帰路に付くべくカフェを後にした。

 自室のあるガーディアンズコロニーへ戻る為、一路PPTスペースポートのある中央広場へと向かいパルムのメインストリートを進むカスミの脇を様々な人やキャスト達が通り過ぎて行く。
中には、同じガーディアンズの一員だろうか何やら忙しなく通信やら仲間に指示を出している者達もいる。
これから任務に向かうのか、やがて彼等はカスミとは反対方向へと走り去っていった。
恐らく西地区にあるリニアトレインホームを目指しているのだろう。急いでた様子からすると、もしかしたら急を要する任務なのかもれない。
名前も知らない仲間達の後ろ姿を見送り、そんな事を思いながら歩く内、やがて目的の場所へと到着すると早速シャトルへの搭乗手続きを済ませる。
出発時刻の迫るシャトルの座席にクタクタの体を預けながら、カスミは結局休みが潰れてしまった事への残念さと、気心の知れた仲間と任務をやり遂げた事の満足感に浸りながらパルムを発つのだった。


――――――完


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Date:2008/04/05
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