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□ 短編小説 お題ネタ □

  『居眠り常習犯』

 
耳元で、先程から誰かがしきりに僕の名前を呼んでいる。
仕方なく浅い眠りから目を覚まし、ぼぅっとする意識のまま顔だけを動かして声の主を仰ぎ見る。
「……おはよう。よく眠れたかしら?」
僕と目が合ったその女性は一見にこやかに、でも目には仄かに怒りの色を浮かべながら僕の方をじっと見ていた。
「先生の声が余りにも耳に心地よくて、ついウトウトと……」
バシッ、と手にした教科書で頭を軽く叩かれ、ようやく僕の意識ははっきりし始めてきた。
「まったく、調子のいい事言ってるんじゃないの」
呆れた様子でそう言いながら、先生は教壇へと戻り再び授業を再開させた。
「お前も良く寝るよな」
授業中、居眠り常習犯の僕に向かい友人が何度目かの同じ言葉を口にする。
「あはは……」
それに対して、またいつものように笑って誤魔化す。

やがて学校も終わり、帰宅した僕はその後夕飯も早々に切上げると、部屋に戻りPCの電源を入れる。
もはやすっかり日課となっている、とあるネットゲームをする為に。
最初は気軽な暇潰しのつもりでプレイし始めたそのゲームも、今では友人も増え毎日のように夜通し共に遊ぶ事が多くなっていた。
そうしている間は、一番僕が僕でいられる時間になっていたから……
結局その日も、気付いてみれば時刻はもう日が昇り始める頃。
流石にまずいとPCの電源を落とし、いそいそとベッドに潜り込む。

そして翌朝、案の定寝不足のまま、僕はまた学校へと向かうのだった。
 
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Date:2008/05/02
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