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□ PSU小説 『交わる2つの運命』(未) □

ミリア編 2-1

 
 前回のモトゥブでの任務から1週間。
ダグオラ支部での赴任期間を終え、ミリアは再び本部のあるガーディアンズ・コロニーへと戻っていた。
それと時を同じくして早速呼び出しがかかった事もあり、彼女は久方振りにガーディアンズ本部へと訪れていた。
「私が新人の指導教官、ね……」
総裁室へと呼び出された彼女がそこで聞かされたのは、自分に正式採用試験を控えた訓練生の指導教官をして欲しいと言う内容の話だった。
確かにミリアの活躍振りはガーディアンズ内でも評判が高く、それ故に彼女を慕う者達も少なくない。どうやらそれを見込んでの指導教官任命らしかったが、彼女はその話に対し余り乗り気ではなかった。
ガーディアンとしての能力は高くとも、人を育てる資質に関して言えば自分よりもっと適した人間がいるはず。
そう総裁に伝えてはみたものの、ネーブ校長を交えた2人ががりの説得の末、結局ミリアはその話を引き受けざるを得なくなってしまったのだった。
任務に際し、必要となるであろう技術的な事に関しては教えられる自信が無くはない。
だが、どちらかと言えば愛想の良い方ではない自分に教わりたい者などいるのだろうか。
ある程度見知った仲ならばまだしも、今まで一度も会った事の無い初対面の人間に抱かれる印象は、彼女自身嫌というほど思い知っている。
しかし、自分の性格など今更そう簡単に変えられるものでもないのだ。
半ば諦め気味な気分でミリアは本部を後にした。

翌日、ミリアは再び本部へとやって来た。
自分の教え子となる訓練生との顔合わせと、その後の実地訓練の内容について確認する為である。
受付へとやって来た彼女へ、早速カウンター内の女性が声を掛ける。
「お待ちしておりました、ミリアさん」
主に任務の確認、及び受諾処理の業務を担当する受付嬢ミーナに出迎えられ、ミリアはまず自分のガーディアンズライセンスの認証を済ませた。
「それで、私が教官を勤める相手って言うのは……」
そこまで言ったところで、ミリアは少し離れた位置で同じくカウンターに向かい立っている1人の女性に気が付いた。
見たところ20歳前後と言った所だろうか。濃紺の長髪を背中の辺りで2つに束ね、顔には眼鏡をかけている。
「ひょっとして彼女が?」
2人の視線が自分に注目しているのを察したのか、眼鏡姿の女性がミリアへと顔を向ける。
「はい。こちらが今日からミリアさんの生徒となります、カスミさんです」
続いて名を呼ばれ、先程の女性、カスミが今度は体ごとミリアへと向き直り畏まった。
まずは彼女の紹介を終えたミーナは、今度はカスミに向かい改めてミリアを紹介した。
「そして、この方がカスミさんの指導教官を担当されるガーディアンズ、ミリアさんです」
「初めまして、カスミと申します。これから宜しくお願いします」
緊張の面持ちで挨拶をし、深々と頭を下げ礼をするカスミ。
「そんなに畏まらなくてもいいわ。こちらこそ宜しくね」
そんな彼女の様子に少し困惑しつつも、ミリアもなるべく優しい口調で言葉を返した。
とりあえずは顔を上げ話の出来る状態になったところで、ミリアは今回の実地訓練についての具体的な内容をミーナに確認しておく。
「今日の実地訓練はモトゥブで執り行う事になっています」
「モトゥブ、ね……」
帰って来たばかりだというのに、またあの砂漠の大地へ赴く事になるとは、何かあの星と因縁でもあるのだろうか。
思わず溜息が出そうになるのを堪え、ミリアは先を促す。
「先日、ミリアさんが捕まえた違法改造マシナリーの密輸組織に関する内容のようですが、詳しくは現地支部のルウさんから説明があるとの事です」
「了解。それじゃこれよりモトゥブへ向かうわ」
ミーナに別れを告げ、一足先にカウンターを離れるミリアを、カスミもまた遅れまいと後を追う。
2人の後ろ姿を見送りながら、ミーナはいつもの文句をその背中へと投げ掛けた。
「星霊の導きがありますように!」


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Date:2008/05/18
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