駄文置場

□ スポンサー広告 □

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


* 「スポンサー広告」目次へ戻る
*    *    *

Information

□ PSU小説 『交わる2つの運命』(未) □

ミリア編 2-4

 
 砂漠を越え、鉱山地帯へと差し掛かろうかという場所に設けられた中継用拠点。
そこはモトゥブの広大な大地を行き来するのに必要なポイントとして、ガーディアンズのみならず様々な者達に広く利用されている場所でもあった。
ダグオラ・シティを出発した2人は予定通りその中継拠点へとGフライヤーを着陸させると、ミリアは機体の引渡しの為、待機しているはずのガーディアンズの下へ、カスミはその間にこの先の移動手段となるフローダーを降ろす作業へと取り掛かった。
「すまない、助かるよ」
「気にしなくていいわ。それより貴方達が無事な事の方が何よりよ」
現地で待機中だったガーディアンズ達との接触を無事果たしたミリアの案内で、数名の男達が2人の乗って来たフライヤーの下へと集まる。
その中の1人、どうやらチームリーダーらしい男が、ミリアへと申し訳無さそうに声をかけた。
「本当にいいのか。何ならそちらを先に送り届けてからでも構わないが」
「ありがとう、でも大丈夫よ。こっちはフローダーがあれば十分。それに、この先は向かう方角も違うのだから、貴方達は自分の任務を優先しなさい」
そんな彼女の諭すような言葉に、それでも少し考え込んだ末、男は素直に頷く。
「分かった。それじゃ、ありがたく使わせてもらうよ」
やがて発進準備が整ったのか、先にフライヤーに乗り込んでいた他のメンバーの1人が男に呼びかける。
「じゃ気をつけてな」
「えぇ、お互いにね」
その後、彼らがGフライヤーで飛び立つのを一頻り見送ると、ミリアもまた自分達の任務を続行すべく再出発の準備に掛かる。
少し離れた場所に置かれた2台のフローダーの横で待つカスミの下へと向かいながら、手元の端末で現地までのルートを再確認しておく。
一方、初めてのモトゥブ、初の実地訓練、そして更に慣れない土地でフローダーでの長距離移動と、緊張する事だらけのカスミ。
だが、そんな事ではいけない、と2度3度大きく深呼吸した彼女は、ようやく落ち着きを取り戻して来た自分を確かめるように、小さく「よしっ」と口の中で呟いた。
「お待たせ。準備はいい?」
「はい、大丈夫です」
ここへ到着した頃より幾分か落ち着いて見えるカスミの様子に、ミリアは黙って頷くと、早速手前のフローダーへと乗り込みエンジンを始動させる。
同じく隣りで空いたもう1台に乗り込むカスミに向い、ミリアは再び声を掛けた。
「私が先頭を行くから、貴方は後ろから着いて来て」
「分かりました」
「OK、それじゃ行きましょうか」
そして2人はミリアの合図と共に一路目的の廃鉱山を目指し、中継拠点を後にした。

フローダーでの移動を開始してから約10分。
ミリアはちらりと後方のカスミを見遣ると、多少距離は開いているものの、しっかりと付いて来ている様子だった。
どうやら運転に関しては心配する必要が無さそうだと判断すると、ミリアは彼女へと通信を送る。
「ここからは少し急ぐわよ。飛ばすから、はぐれないようにちゃんと付いていらっしゃい」
「あ、はいっ!」
言うが早いかミリアはアクセルを全開にし、一気に加速をかける。
(あれは少しって程度じゃないんじゃ……)
見る見るうちに遠ざかって行くミリアの後ろ姿にそんな事を思いながらも、カスミもまたフローダーのアクセルを全開にすると、必死に彼女の後を追いかけるのだった。


<ミリア編 2-3へ     ミリア編 2-5へ>
 
スポンサーサイト


* 「PSU小説 『交わる2つの運命』(未)」目次へ戻る
*    *    *

Information

Date:2008/09/30
Comment:0

Comment

コメントの投稿








 ブログ管理者以外には秘密にする

+
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。