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□ PSU小説 『草原の支配者』 □

第2章

 
 シェフ達との合流予定場所であるパルムの主要都市、ホルテス・シティ西地区に位置するオープンカフェへと到着したカスミを、早速2人の人物が出迎える。
「おいっす、カスミン」
「いよう」
共に手を上げ挨拶する友人2人に、カスミもまた笑みを返す。
「悪いな、今日休みだったんじゃないのか」
「まぁねぇ。でも暇と言え無い事も無かったし。というか、それを知ってて呼び出したの?」
わざとらしくちょっと剥れてみせるカスミに、Tommyはニヤリとしながら短く「まぁな」と返した。
その答えに思わずはぁ、と溜息をつく彼女に今度はシェフが声をかける。
「立ち話もなんだし、とりあえず座って話そうぜ」
3人がけのテーブルの1つ開いた席へと促されるままに腰を降ろすと、カスミは近くにいた店員に向かいフルーツジュースを1つ注文する。
「ところで任務中だったんじゃないの? いいの、こんな所でのんびりお茶していて」
尋ねられた当人のシェフは、目の前に置かれた注文の品、コルトバサンドを豪快に頬張ると今度はそれをハッピージュースで胃の中へと流し込む。
「別にサボってる訳じゃないさ、束の間の休息って奴だよ」
「物は言い様ねぇ」
さも自信有り気にそう話す彼に、カスミは半ば呆れつつ呟く。
「まぁ実際はアイテムの補充やら装備を整えがてら、カスミンが来るのを待ってたってとこさ」
2人のやり取りを笑って見ていたTommyだったが、頃合を見て補足を加えておく。
「そんなに大変な任務なの?」
2人の実力はカスミも良く知っているが、どちらもそれなりに実力のあるガーディアンズのはずだ。
そんな彼等が慎重にならざるを得ないような任務とは一体何だろうか。
シェフからのメールを受け取った時から抱いている疑問でもある。

「俺達が請け負った任務自体はそう大した物じゃない……いや、無かったんだが」
「と言うと……?」
先を促すカスミに、シェフに代わり今度はTommyが話を続ける。
「ラフォン草原の原生生物を鎮圧し、野営基地へと向かった俺達に支部から通信が来てな。どうも、基地付近でディ・ラガンの姿が目撃されたらしく、今度はその調査に向かえと追加が来た訳さ」
「……なるほどね」
ディ・ラガンと言えば、ここパルムで確認されている原生生物の中でも特に凶暴性の高い個体として知られている。
また縄張り意識も強く、近づく者は誰であろうと容赦せずに襲い掛かる性質を持ち合わせているうえ、最近ではSEEDによる侵食の影響か、本来の巣である山中を離れラフォン草原に出没しているらしいとの情報はカスミも得ていた。
それがもし野営基地や一般市民の暮らす居住地などに現れでもしたら、被害は甚大なものとなる事は容易に想像がつく。
「で、私もそれに加わると言う訳ね」
2人から事情を聞き、今日呼ばれた訳をカスミは納得していた。
調査中、もしディ・ラガンに遭遇した場合、戦力の揃っていない状況では極力戦闘を避けるべきなのだが、相手は空を飛べるうえ、開けた場所の多いラフォン草原では身を隠せるような箇所も少なく無事逃げ切れる可能性は低い。
やむ終えず戦闘する事になったとしても、前衛職である2人にテクニックによるサポートも出来るカスミが加われば、万全とは行かないまでも対抗出来るだけの戦力を整える事が出来るだろう。

「さてメンバーも揃った事だし、そろそろ行くとするか」
話もまとまったところでTommyがそう切り出し席から立ち上がるのを見て、他の2人もそれに倣う。
「まぁ急に呼び出したお詫びも含めて、ここは奢ろうじゃないか。なぁトミさん」
ぽん、と軽く肩を叩きながら3人分の伝票をさりげなく隣のTommyの前へと差し出すシェフ。
「おい、俺かよっ」
すかさず反応を返してくれる相棒に、シェフは笑って誤魔化す。
「たまにはいいじゃないか、ハッハッハ」
「何回目のたまにはだよ、ったく」
愚痴りつつも支払いを済ませるTommyを待つと、3人は一路目的地であるラフォン草原野営基地へと向かうべく、フライヤーベースのある東地区へと移動していった。


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Date:2008/04/05
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