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□ PSU小説 『交わる2つの運命』(未) □

ミリア編 2-6

 
その後も設置されたトラップを順調に処理しつつ最奥の倉庫を目指す2人。
長い通路を抜けやがて辿り着いたのは、それまでとは明らかに違い人の手が加えられ整備された比較的広い空間だった。
広間の突き当りには入り口と同様のゲートが設置され、その両脇には警戒用のガードマシナリーが左右それぞれ1体ずつ配置されていた。
「どうやらここがそうみたいね」
倉庫へ続く広間へと足を踏み入れる一歩手前で、中の様子を窺うミリア。
カスミもまた彼女の邪魔にならないよう気を付けながら顔だけを覗かせるようにしてそれらを見ていた。
「ここにはトラップは仕掛けられていないようね。と言う事は後はあのガードマシナリーさえ何とかすれば良い訳か……」
見た所、時折本体に備え付けられたセンサーらしき物が稼動している事からどうやら機能はしているようだが、幸いまだこちらの存在には気付いていないらしい。
「ゲートまでの間にこれと言って目立った障害物は無し。これじゃ物陰に隠れながら近付くのは無理ね」
再度広間をじっくり見渡していたかと思うと、ミリアはカスミを呼び何やら耳打ちを始める。
「……分かりました、やってみます」
「タイミングは貴方に任せるわ。頼むわね」
自分の提案に頷くカスミにそう返すと、ミリアは愛用のダガーを手に体勢を低く構える。
その隣でカスミはナノトランサーからハンドガンを取り出すと、それをゲート付近の天井にぶら下がる照明の1つへと向け狙いを定める。
一度深く息を吐き気を落ち着けると、カスミは照明目掛け銃を放った。
ガシャン、という音と共に撃ち抜かれた照明は破壊されその残骸が辺りへと散らばり落ちる。
その音に反応したガードマシナリー達のセンサーが2人の居る方向から逸れたと同時に、ミリアは勢い良く広間へと走り込むと一気にマシナリーとの距離を詰めて行く。
そんな近付いてくる彼女の動きを察知した1体のマシナリーがそれを迎撃すべく搭載された機銃を放つも、これを最小限のステップでかわしミリアはそのままマリナシーの懐へと滑るように飛び込んだ。
正に目の前まで迫って来た侵入者へ対し再び機銃を放とうと向き直るよりも早く、ミリアの繰り出した鋭いダガーの一撃を胴体と脚部との繋ぎ目でもある動力部に受け、まともな姿勢制御すら不可能になったマシナリーはやがて動きを止め機能を停止した。
そしてまたもう1体のマシナリーも、ミリアへと注意が引き付けられている隙を突いたカスミの銃撃によって側面から同じ様に動力部を破壊され、崩れるように倒れたまま機能を停止していた。

「片付いたわね」
ふぅ、と一息付きながらダガーをナノトランサーへと収納し戦闘態勢を解くと、ミリアは続いて労いの一言でもかけてやろうかと思い、こちらへ駆け寄ってくるカスミへと向き直った。
「上出来よ、カスミ」
「あ、はい。ありがとうございます」
物言いは相変わらずクールなものの、思わず誉められた事よりも今日出会ってから初めて面と向かって名前を呼ばれた事に嬉しさやら気恥ずかしさを覚え、どこか照れ臭そうに返事をするカスミだった。
「さて、これで任務は完了かしら」
改めて周囲を見渡し、倉庫までの安全が確保出来た事を確かめるミリアに、ふと何か思い至ったのかカスミが声をかける。
「あの、倉庫の中は確認しなくても良いんですか?」
「そうねぇ。報告がてら聞いてみましょう」
ミリアは通信機へと手を当て支部にいるはずのルウへと連絡を取ろうと試みる。
が、応答はあったものの電波状態が悪いのかノイズが酷くほとんど話が聞き取れない。
「これじゃ駄目ね、一旦外へ出るわよ」
結局その場での通信は諦め、2人は倉庫を後にすると再び薄暗い通路を通り廃坑の入り口へと目指し来た道を引き返したのだった。


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Date:2008/11/06
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